ブログ

アジア諸国のSTEAM教育②中国におけるSTEAM教育の現状

「英会話とプログラミングが同時に学べる!」新潟市西区の英語×プログラミング教室ワンダーコード新潟新通校のオーナー森憲一郎です。
本日のブログテーマは、『アジア諸国のSTEAM教育②中国におけるSTEAM教育の現状~』です!

近年、世界中で注目されているSTEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)は、お隣の国、中国でも急速に活発化しています。問題解決能力、設計能力、実践能力の育成を重視するこの教育アプローチは、イノベーション人材の不足という課題に直面する中国にとって、未来を担う人材を育成するための重要な手段となっています。



中国におけるSTEAM教育の背景と推進体制

中国では、2017年の「中国共産党第十九回全国代表大会の報告」において、ネットワーク強国戦略が強調され、先端技術や現代工学技術の強化が指摘されました。これにより、STEAM教育への関心が高まり、国家政策によって、小中学校の学生や保護者のSTEAM教育に対する認知度が持続的に向上しています。多くの省や市がSTEAM教育を実践に取り入れるようになりました。

STEAM教育の特徴と実施形態

現在の中国のSTEAM教育の主な対象は小中学生です。特に、正課外の私的な民間教育の視点から見ると、ロボット課程の教育が主流のSTEAM教育となっています。これは工学、力学、機械構造、コンピュータプログラミング、工業設計などの知識を含んでおり、国内外のロボット競技への参加が急速な発展を促しています。
また、プログラミングは既にSTEAM教育の重要な一環、または分野横断的な学習の方法の一つとして社会に普及しています。レゴブロックを教材とする課程も多く、ロボット課程の予備課程や基礎課程として設置されていることが多いようです。
「創客教育」(メイカー教育)もSTEAM教育が中国に導入された時期に発展してきました。これは、現在の中国の基礎教育(義務教育)の中で最も先進的な分野の一つと言えます。

課題と今後の展望

一方で、中国の学校教育におけるSTEAM教育はまだ初歩的な段階にあります。理論的な研究は進んでいるものの、STEAM教育を現行の各学科の課程内に統合する開発と実施はまだ完成していません。また、STEAM教員が不足しており、計画的で明確な教員養成がなされていないという共通の問題も抱えています。

教育方法の探究も初歩段階であり、外国からの理論と成果の導入にとどまっているのが現状です。また、メイカー教育の現場では、トロフィーや賞状が飾られ、競争があおられる環境になっていることが指摘されており、生徒の創造性を引き出し、生徒中心の教育を実現するためには、教育現場の意識の変化が求められています。
しかし、民間教育の分野では急速な発展が見られ、教育ロボットメーカーのMakeblock(メイクブロック)などがSTEAM教育をリードしています。遊びの延長線でプログラミングを学べる商品が提供されており、2020年度の小学校でのプログラミング必修化を皮切りに、公教育にも広がりつつあります

【まとめ】

中国におけるSTEAM教育は、イノベーション人材育成という国家的な目標のもと、政府と民間双方で活発に推進されています。特に民間教育におけるロボットやプログラミング教育の発展は目覚ましく、子どもたちの科学技術への関心を高めています。今後は、学校教育へのさらなる統合、教員養成の強化、そして真に創造性を育む教育環境の整備が、中国のSTEAM教育の発展において重要な鍵となるでしょう。

日本のSTEAM教育は、アジアで最も遅れを取っていると言われています。
国際競争力の低下を招かないためにも、幼少期からのSTEAM教育が重要になります。

お子様がSTEAM教育の一つであるプログラミングを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、論理的思考力、問題解決能力、創造性を育み、将来の多様な選択肢を手に入れることに繋がります

ぜひこの機会に、お子様と一緒にプログラミングの世界に触れてみてはいかがでしょうか。未来を担う子供たちが、自信を持って社会で活躍できるよう、私たち親もサポートしていきましょう。

当校「ワンダーコード新潟新通校」では、プログラミングや英語を通じて、子どもの 自主性と創造力 を育む学びを提供しています

👉 体験レッスンのお申し込みはこちらから→お申込み・お問い合わせフォーム