「英会話とプログラミングが同時に学べる!」新潟市西区の英語×プログラミング教室ワンダーコード新潟新通校のオーナー森憲一郎です。
本日のブログテーマは、『アジア諸国のSTEAM教育⑤インドにおけるSTEAM教育の現状』です!

近年、世界中で注目を集めるSTEAM教育は、インドでも急速に関心が高まっています。かつての暗記中心の学習から脱却し、より実践的で創造性を重視する教育が求められる中で、インドはSTEAM教育を国家的な教育改革の柱の一つとして位置づけています。本記事では、インドにおけるSTEAM教育の現状、その特長、そして未来に向けた課題について深掘りします。
【STEAM教育とは?】
STEAM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取ったもので、これらの分野を横断的に学習することで、論理的思考力、問題解決能力、そして創造性を育むことを目的としています。従来のSTEM教育に「Art」の要素が加わることで、感性や表現力といったクリエイティブな側面も重視されるようになりました。
【インドにおけるSTEAM教育の現状と特長】
 インドでは、2020年に策定された「NEP(NationalEducationPolicy)2020」において、探究型・プロジェクト型学習の重要性が明記され、STEAM教育推進の大きな後押しとなっています。
いくつかの注目すべき取り組みが進行中です。
RashtriyaAvishkarAbhiyan(RAA)プロジェクト:科学と数学の学習を強化し、イノベーションを促進するための国家的な取り組みです。
プログラミング教育の早期導入:幼少期からのプログラミング教育導入が進められ、デジタルリテラシーの向上を目指しています。
探究型・創造型プログラムの導入:日本のSCCIP(SCCIPは、日本国内で20年以上にわたりレゴ®を活用したSTEAM教育を実践してきた実績をもとに、2020年よりインドでの本格展開をスタートしました。)のような企業が、ハイデラバード、デリー、チェンナイといった主要都市のトップスクールで、探究型・創造型のSTEAM教育プログラムを導入しています。これらのプログラムは、生徒が自ら問いを立て、試行錯誤しながら学ぶ学習設計、実際のロボットやブロックを用いた実践的な体験、そしてチームで協働し発表を通じて学びを深めるプロジェクトベースのアプローチを特徴としています。
【インドにおけるSTEAM教育の課題】
一方で、インドにおけるSTEAM教育の普及にはいくつかの課題も存在します。
アクセスの不均衡:インドの一部地域や貧困層の子供たちは、設備やリソースの不足、適切な教育機関の不在などにより、STEAM教育へのアクセスが制限されている場合があります。これにより、学習機会の不平等が生じ、社会的な格差が広がる可能性があります。
教員の不足と質の課題:STEAM教育の実施には専門的な知識とスキルを持つ教員が必要ですが、インドでは対応できる資格や経験を持つ教員が不足しています。また、教員の研修やサポート体制も不十分な場合があり、教育の質に影響を及ぼす可能性があります。
ジェンダーの不平等:STEM分野においては、男女間での不平等な参加やキャリア選択の傾向が見られます。女性のSTEM分野への参加や進路選択が制限されることで、ジェンダーの不平等が生じる可能性があります。
カリキュラムの過重化:STEAM教育は理科や数学などの専門的な科目を重視する傾向があるため、他の学問領域や芸術・人文科学などへの学習機会やリソースが不足する場合があります。バランスの取れた総合的な教育を提供する必要性があります。
文化の違い:インドの多くの学校では、依然として教師主導の授業スタイルが一般的であり、生徒が自ら考えて意見を述べたり、失敗を通じて学ぶという学び方にはまだ慣れていない側面があります。
ICT環境と教育リソースの地域格差:都市部と農村部ではICT環境や教育リソースに大きな差があり、カリキュラムのローカライズや研修方法の最適化に柔軟な対応が求められています。
言語の壁:対話を通じた思考の深化という要素は、英語だけでなく現地言語(ヒンディー語、タミル語など)への適応が不可欠です。
【まとめ】
いくつかの課題はあるものの、インドでは引き続きSTEAM教育に重点が置かれ、STREAM教育、STREAMS教育といった概念へ進化しながら、変化の激しい時代に活躍できる人材育成が進んでいくと考えられます。これらの課題を克服し、より多くの子供たちが質の高いSTEAM教育を受けられるようになることが、インドの未来を形作る上で不可欠となるでしょう。
日本のSTEAM教育は、アジアで最も遅れを取っていると言われています。
国際競争力の低下を招かないためにも、幼少期からのSTEAM教育が重要になります。
お子様がSTEAM教育の一つであるプログラミングを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、論理的思考力、問題解決能力、創造性を育み、将来の多様な選択肢を手に入れることに繋がります。
ぜひこの機会に、お子様と一緒にプログラミングの世界に触れてみてはいかがでしょうか。未来を担う子供たちが、自信を持って社会で活躍できるよう、私たち親もサポートしていきましょう。
当校「ワンダーコード新潟新通校」では、プログラミングや英語を通じて、子どもの 自主性と創造力 を育む学びを提供しています。
 体験レッスンのお申し込みはこちらから→お申込み・お問い合わせフォーム


