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アジア諸国のSTEAM教育⑳パキスタンにおけるSTEAM教育の現状

「英会話とプログラミングが同時に学べる!」「非認知能力が身に付く!」新潟市西区の英語×プログラミング教室ワンダーコード新潟新通校のオーナー森憲一郎です。

本日のブログテーマは、『アジア諸国のSTEAM教育⑳パキスタンにおけるSTEAM教育の現状』です!

パキスタンにおけるSTEAM教育:未来への一歩と課題

パキスタンは、その巨大な若年人口と急速に変化するグローバル経済の要求に応えるため、教育システムにおいて重要な変革期を迎えています。その中心にあるのが、STEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, and Mathematics)です。伝統的な暗記中心の学習から脱却し、批判的思考力問題解決能力創造性といった21世紀のスキルを育むSTEAM教育は、パキスタンの未来を担う若者を育成するための鍵として注目されています。

 政策レベルでの認識と推進

パキスタン政府、特に連邦教育・専門訓練省(MoFEPT)は、STEAM教育の重要性を深く認識しています。この動きを象徴するのが、「STEAMパキスタン・プログラム」の立ち上げです。これは、マララ基金などのパートナーと連携し、全国の公立高校、特に女子生徒のSTEAM教育へのアクセスを向上させることを目指す5ヵ年計画(2027年までに13,000校での主流化を目標)です。

このプログラムの主な焦点は以下の通りです。

  • STEAM/STEMラボの設置: 実践的な学習環境を提供するための設備投資。

  • 探究型・プロジェクトベース学習(PBL)の導入: 学生が実際の課題解決を通じて学べるようにする教育手法の転換。

  • コーディングプログラムの推進: グラスルーツレベルからのデジタルリテラシー教育。

  • ジェンダー平等の強調: 女子生徒のSTEAM分野への参加を積極的に奨励。

これは、従来の科目ごとの縦割りのアプローチから、学際的統合的な学習モデルへの明確なシフトを示しています。

革新的なアプローチと民間セクターの役割

政府の取り組みに加え、民間セクターやEdTech企業がSTEAM教育の推進において重要な役割を果たしています。

  • EdTech企業の活躍: LearnOBotsのような企業は、政府と協力して、AI、ロボティクス、IoTなどの最先端技術を統合したハンズオンなSTEAMプログラムを公立学校に導入しています。これは、単にコーディングを教えるだけでなく、創造者、発明家、起業家精神を持った次世代を育成することを目指しています。

  • 私立学校のパイオニア: STEP Schoolsのような一部の私立教育機関は、早くからPBLを導入し、科学ラボ、コンピュータールーム、アートスタジオを備えた整備された施設を通じて、STEAM学習の魅力を発信しています。

  • 実践的な学習への転換: 従来のパキスタンの教育は、「ニュートンの法則を暗唱できても、それをどう応用するかは知らない」と批判されてきました。STEAM教育は、この理論と応用との間のギャップを埋めることを目的としており、低コストのSTEAMラボの設置などを通じて、学生に実践的な体験を提供し始めています。

普及への道のりと課題

パキスタンのSTEAM教育は勢いを増していますが、全国的な普及と定着には依然としていくつかの重要な課題が残されています。

1. リソースと資金の制約

公立学校の多くでは、資金不足により、STEAM教育に必要な設備(ラボ、技術ツール、消耗品)の導入が困難です。地域間、特に都市部と地方の学校間で、教育資源の格差が顕著です。

2. 教師の専門性

新しいSTEAM教育法(PBL、探究型学習など)を効果的に実施するためには、教師に対する大規模な専門能力開発(Teacher Training)が不可欠です。多くの教師は、従来の暗記中心の教授法に慣れており、統合的なSTEAMカリキュラムに対応するためのトレーニングやサポートが不足しています。

  • 「Teacher Baithak」(教師の集まり)などのセッションが導入され、同僚間でSTEAM統合や教育法の課題について話し合う機会が設けられていますが、その規模と質を向上させる必要があります。

3. 評価システムと文化

現行の評価システムが依然として暗記と試験の点数を重視しているため、学校や学生は、実践的な応用力や創造性を育むSTEAM学習よりも、試験で高得点を取るための学習を優先しがちです。この「詰め込み学習文化」の根強さが、STEAM教育の浸透を妨げる大きな障壁となっています。

4. 研究と意識の低さ

K-12および高等教育レベルにおけるSTEAM教育に関する研究が限られていることも課題です。特に「工学(Engineering)」コンポーネントに関する研究はほとんど行われておらず、STEAMの重要性に対する研究者や一般市民の意識の低さも指摘されています。

まとめ:希望と次へのステップ

パキスタンにおけるSTEAM教育の現状は、希望に満ちた転換点にあります。政府と民間の強力なイニシアチブにより、従来の理論偏重の教育から、未来の労働市場で必要とされるスキルを育成する実践的、統合的な教育への移行が始まっています。

しかし、この壮大な旅はまだ始まったばかりです。成功を確実にするためには、次のステップが不可欠です。

  1. 公的資金の増額と公平な配分: 地方や貧困地域の学校に焦点を当てたリソース提供。

  2. 教師研修の体系化: 新しい教育法を教員が自信を持って実行できるよう、継続的かつ質の高い研修プログラムの実施。

  3. 評価システムの改革: 暗記ではなく、問題解決能力、創造性、批判的思考力を評価する試験制度への移行。

  4. コミュニティとの連携: 保護者、地域社会、企業がSTEAM教育の価値を理解し、学校を支援する体制づくり。

パキスタンの若年層は、その国の将来の最大の資産です。STEAM教育を真に主流化させることで、パキスタンは、自国の発展だけでなく、グローバルなイノベーションにも貢献できる強力な次世代を育成するでしょう。これは、「必要性」ではなく、「不可欠な要素」として、国全体の優先事項とされるべき未来への投資なのです。

日本のSTEAM教育は、アジアで最も遅れを取っていると言われています。
国際競争力の低下を招かないためにも、幼少期からのSTEAM教育が重要になります。

お子様がSTEAM教育の一つであるプログラミングを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、論理的思考力(ロジカルシンキング)、問題解決能力、コミュニケーション力、非認知能力、創造性を育み、将来の多様な選択肢を手に入れることに繋がります
いわゆる”未来スキル”を効率的に手に入れることができる習い事です。中学受験、高校受験、大学受験も優位に進められます!

ぜひこの機会に、お子様と一緒にプログラミングの世界に触れてみてはいかがでしょうか。未来を担う子供たちが、自信を持って社会で活躍できるよう、私たち親もサポートしていきましょう。

当校「ワンダーコード新潟新通校」では、プログラミングや英語を通じて、子どもの 自主性と創造力 を育む学びを提供しています

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