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ヨーロッパ諸国のSTEAM教育⑤スペインにおけるSTEAM教育の現状

「英会話とプログラミングが同時に学べる!」「非認知能力が身に付く!」「子どもの習い事の人気コンテンツ」新潟市西区の英語×プログラミング教室ワンダーコード新潟新通校のオーナー森憲一郎です。

本日のブログテーマは、『ヨーロッパ諸国のSTEAM教育⑤スペインにおけるSTEAM教育の現状』です!

スペインの教育現場は今、劇的な変革の最中にあります。特にSTEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)は、国の将来を左右する最重要課題として位置づけられ、「すべての子どもにデジタルスキルを」という強力なスローガンのもと、官民一体となった施策が加速しています。

本記事では、スペインにおけるSTEAM教育の現状と、特に子どもたちを対象とした具体的な施策について、最新の動向(2025〜2026年)を交えて詳しく解説します。


1. スペインがSTEAM教育に注力する背景

スペインがSTEAM教育に本腰を入れている理由は、深刻な「デジタルスキルのギャップ」と「ジェンダー不均衡」の解消にあります。

  • 経済構造の転換: 観光や農業といった伝統的産業から、ICTやグリーンエネルギーを中心とした高付加価値産業へのシフトを目指しています。

  • LOMLOE法(新教育法)の施行: 2021年より段階的に導入されている新教育法「LOMLOE」では、従来の知識偏重型から「コンピテンシー(活用能力)重視型」へと舵を切りました。これにより、教科横断的なSTEAM学習が法的根拠を持つようになりました。


2. 子ども向け施策の柱:政府主導の「Alianza STEAM」

スペイン政府(教育・職業訓練・スポーツ省)が展開する最も象徴的な施策が「Alianza STEAM por el talento femenino(女性の才能のためのSTEAM同盟)」です。

「女の子」をターゲットにした早期啓発

スペインでは、IT分野における女性比率の低さを解消するため、就学前教育(3歳〜)からのアプローチを行っています。

  • ロールモデルの提示: 「Ellas inspiran STEAM(彼女たちがSTEAMを刺激する)」プロジェクトでは、現役の女性宇宙飛行士やエンジニアが学校を訪問し、子どもたちに「科学はみんなのもの」というメッセージを伝えます。

  • ジェンダーバイアスの除去: 教科書や教材から性別による役割分担のステレオタイプを排除し、女子児童が自然にテクノロジーに興味を持てる環境を整えています。

地方自治体独自のプログラム:STEAM Talent Kids

スペインは地方分権が進んでおり、各州がユニークな施策を展開しています。例えばカスティーリャ・イ・レオン州の「STEAM Talent Kids 2025」は、小学校5・6年生を対象とした先進的な事例です。

  • ソフトスキルの融合: 単なるプログラミング教育にとどまらず、共感力、感情知能(EQ)、チームワークといった「ソフトスキル」を、ロボティクス学習と組み合わせて提供しています。


3. 学校現場での具体的な取り組み

現在のスペインの小学校(Primaria)や中学校(ESO)では、以下のような実践が日常化しつつあります。

デジタル化の加速「Plan #DigEdu」

政府は数千億円規模の予算を投じ、学校の通信環境整備と児童一人ひとりへのデバイス配布(1:1環境)を進めています。

  • Maker Space(メイカースペース)の設置: 3Dプリンター、レーザーカッター、電子工作キットを備えた教室が、公立校でも普及し始めています。

  • プログラミングの必修化: 低学年からビジュアルプログラミング(Scratch等)に触れ、高学年ではPythonなどのテキスト言語や、Arduinoを用いたハードウェア制御を学びます。

産官学連携のキャンプとワークショップ

Amazon Future EngineerやAWS Spain Tech Allianceといった巨大テック企業が、学校教育を補完する形でプログラムを提供しています。

  • 物流センター見学×Python: Amazonの物流拠点をバーチャル・リアルで訪問し、自分たちが学んでいるプログラミングが、現実のロボットをどう動かしているかを体験的に学びます。


4. スペイン型STEAM教育の特徴:Art(芸術)の重要性

スペインのSTEAM教育において、「A(Art)」は単なる付け足しではありません。ピカソやダリを輩出した芸術の国として、創造性を技術と結びつける教育が重視されています。

構成要素スペインにおける重点項目
Science & Tech気候変動対策や再生可能エネルギーへの応用。
Engineeringロボティクスを通じた論理的思考の構築。
Artsデザイン思考、美学、デジタルメディアによる表現。
Mathematics抽象的概念をAR(拡張現実)等で視覚化して理解。

5. 現状の課題と2026年への展望

順風満帆に見えるスペインのSTEAM教育ですが、現場ではいくつかの課題も浮き彫りになっています。

  1. 教員のデジタル格差: 設備は整ったものの、それを使いこなせる教員の育成が追いついていない地域があります。現在、政府は50万人規模の教員研修を並行して進めています。

  2. 地域格差: マドリードやバルセロナなどの都市部と、過疎化が進む農村部(いわゆる「空っぽのスペイン」)での教育リソースの差。

  3. 社会階層間の格差: 家庭の経済状況によるデジタルデバイスへのアクセスの差を埋めるため、Save the ChildrenなどのNGOと連携した支援が行われています。

未来への展望

2026年に向けて、スペインは「デジタルスキルを持つ若者を50万人育成する」という高い目標を掲げています。これは、単にプログラマーを増やすことではなく、あらゆる職業においてテクノロジーを創造的に使いこなせる「デジタル市民」を育成することを意味しています。


まとめ:情熱と創造性が拓くスペインの未来

スペインのSTEAM教育は、法整備(LOMLOE)、官民連携(Alianza STEAM)、そして地域特性を活かした多様な施策によって、急速に進化しています。特に「女の子への早期アプローチ」と「芸術性を融合させた学び」は、他国にとっても大きなヒントになるでしょう。

情熱的な国民性と最新のテクノロジーが融合したとき、スペインから次世代のイノベーターが続々と誕生する日は、そう遠くないかもしれません。


日本のSTEAM教育は、世界で最も遅れを取っていると言われています。
国際競争力の低下を招かないためにも、幼少期からのSTEAM教育が重要になります。
2026年は、もっと各国との差が生まれてしまうかもしれません。すでにその兆候は表れており危機感を持たなければなりません。
それも現実味を帯びてきています。今や多くの発展途上国にも後れをとっています。

お子様がSTEAM教育の一つであるプログラミングを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、論理的思考力(ロジカルシンキング)、問題解決能力、コミュニケーション力、非認知能力、創造性を育み、将来の多様な選択肢を手に入れることに繋がります
いわゆる”未来スキル”を効率的に手に入れることができる習い事です。中学受験、高校受験、大学受験も優位に進められます!
いまからの教育が後々大きな差となって表れてきます。私は、この事業を通じてそれを痛切に実感しております。

ぜひこの機会に、お子様と一緒にプログラミングの世界に触れてみてはいかがでしょうか。未来を担う子供たちが、自信を持って社会で活躍できるよう、私たち親もサポートしていきましょう。
親のお子様の幼少期における関与の仕方によって、お子様の未来は大きく変わります。

当校「ワンダーコード新潟新通校」では、プログラミングや英語を通じて、子どもの 自主性と創造力 を育む学びを提供しています

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