ブログ

アジア諸国のSTEAM教育③シンガポールにおけるSTEAM教育の現状

「英会話とプログラミングが同時に学べる!」新潟市西区の英語×プログラミング教室ワンダーコード新潟新通校のオーナー森憲一郎です。
本日のブログテーマは、『アジア諸国のSTEAM教育③シンガポールにおけるSTEAM教育の現状』です!

世界有数の教育先進国であるシンガポールでは、未来の社会を生き抜くために必要な能力を育むSTEAM教育(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)に、国を挙げて積極的に取り組んでいます。



シンガポールのSTEAM教育の背景と特徴

シンガポールは、限られた国土と資源の中で、人材こそが最大の資源であるという認識のもと、教育に重点を置いてきました。特に、科学技術分野での国際競争力を高めるため、STEM(科学、技術、工学、数学)教育に力を入れており、近年では「芸術(Arts)」の要素を加えたSTEAM教育へと進化させています。

シンガポールのSTEAM教育の大きな特徴は以下の通りです。

  • 低学年からの導入: 「アクティブ・ラーニング・プログラム(PAL)」と呼ばれるプログラムを導入しており、低学年の段階からSTEAM教育を受けられる環境が整っています。
  • ICTを活用した学習環境: ICT(情報通信技術)を用いた学習環境が充実しており、コロナ禍においても小学生から高校生まで休業が1日もなかったと言われています。オンライン学習へのスムーズな移行が可能であり、学習が中断されることなく継続されました。
  • 主体的な学びの重視: 日本の教育では生徒が受け身の授業が多いのに対し、シンガポールでは主体的に学ぶことがSTEAM教育に不可欠であると考えられています。
  • 専門教員による指導: 小学1年生から数学、小学3年生からサイエンス(理科)が始まり、小学校高学年からは音楽や体育のように数学も理科も専門教員から学ぶそうです。
  • 能力に応じた教育システム: 義務教育はPrimary6年間ですが、PSLE(小学校卒業試験)の結果によって進学する中学校が決まるなど、早い段階から学力が重視されています。国民全員がそれぞれの能力に応じて学力や技術的スキルを伸ばせる教育システムになっています。
  • 国家を挙げた取り組み: 「Science Centre Singapore」を中心に、国が一体となって子どもたちの教育に熱心に取り組んでいることがわかります。

具体的な取り組み

シンガポールでは、STEAM教育を重要視する保護者の約7割が、習い事や家庭学習などで対策を開始していることが意識調査で明らかになっています。具体的な取り組みとしては、以下の2つが挙げられます。

  • 教材を利用して「創造力」を育む
  • プログラミング教室に通い「プログラミング的思考力」を育む

課題と今後の展望

シンガポールのSTEAM教育は先進的である一方で、課題も存在します。限られた時間の中で質の高い教育を行う必要があり、先生への負担が懸念されています。子どもや保護者だけでなく、先生もSTEAM教育の取り組みに慣れていないため、家庭で学習をサポートできる体制を整えておくことが大切です。
しかし、教科横断的な学びは、物事を重層的かつ多面的に見る力を養うため、学校全体で取り組んだり、外部の専門家と協力したりしながら、現実世界と文脈づける実践を重ねていくことで、算数・数学や理科が自分の役に立つことやその楽しさが伝わると考えられています。

まとめ

シンガポールは、低学年からのSTEAM教育の導入、ICTを活用した学習環境、主体的な学びの重視、専門教員による指導など、多角的なアプローチで未来を担う人材育成に取り組んでいます。教育現場での課題は残るものの、国を挙げた強力な推進体制と、保護者の高い意識によって、シンガポールのSTEAM教育は今後もさらなる発展を遂げることが期待されます。

日本のSTEAM教育は、アジアで最も遅れを取っていると言われています。
国際競争力の低下を招かないためにも、幼少期からのSTEAM教育が重要になります。

お子様がSTEAM教育の一つであるプログラミングを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、論理的思考力、問題解決能力、創造性を育み、将来の多様な選択肢を手に入れることに繋がります

ぜひこの機会に、お子様と一緒にプログラミングの世界に触れてみてはいかがでしょうか。未来を担う子供たちが、自信を持って社会で活躍できるよう、私たち親もサポートしていきましょう。

当校「ワンダーコード新潟新通校」では、プログラミングや英語を通じて、子どもの 自主性と創造力 を育む学びを提供しています

👉 体験レッスンのお申し込みはこちらから→お申込み・お問い合わせフォーム