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アジア諸国のSTEAM教育⑯バングラデシュにおけるSTEAM教育の現状

「英会話とプログラミングが同時に学べる!」「非認知能力が身に付く!」新潟市西区の英語×プログラミング教室ワンダーコード新潟新通校のオーナー森憲一郎です。

本日のブログテーマは、『アジア諸国のSTEAM教育⑯バングラデシュにおけるSTEAM教育の現状』です!

躍動する未来へ:バングラデシュにおけるSTEAM教育の現状と挑戦

バングラデシュは、目覚ましい経済成長とテクノロジーの進化を背景に、「ビジョン2041」や「スマート・バングラデシュ」の実現を目指し、国を挙げて人材育成に取り組んでいます。その中心にあるのが、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Arts)、数学(Mathematics)を横断的に学ぶSTEAM教育です。

STEAM教育は、暗記中心の伝統的な教育から脱却し、問題解決能力批判的思考力創造性、そしてチームワークといった21世紀に必要なスキルを学生に身につけさせることを目的としています。本稿では、発展途上国でありながらデジタルトランスフォーメーションを進めるバングラデシュが、どのようにSTEAM教育を取り入れ、どのような課題に直面しているのかを詳しく掘り下げます。

 STEAM教育導入の背景と推進力

 21世紀型スキルへのニーズ

バングラデシュでは、産業構造の変化とグローバル経済への参入に伴い、高度な技術と適応力を持つ人材の需要が高まっています。従来の教育システムでは、この新しい需要に対応できないという認識が、政府や教育関係者の間で広まっています。特に、急速に発展するIT・フリーランス市場において競争力を高めるため、STEAM教育は不可欠と見なされています。

政府主導のカリキュラム改革

政府は、STEAM教育の重要性を認識し、国家カリキュラムに組み込むための措置を講じています。2023年からの新教育カリキュラムでは、プロジェクトベース学習や探求型学習といった、STEAMの理念に基づく指導法への転換が図られ、教育全体を現代のニーズに合ったものにしようとしています。これは、学生に実世界での実験や探求を通して学んでもらうことを目指す大きな一歩です。

 国際的な連携と支援

国際的なプログラムやNGOの支援も、STEAM教育の推進に貢献しています。例えば、国際的な環境科学教育プログラムである「The GLOBE Program」を農村部の学校で導入する取り組みが進められており、地方の学生にも科学、技術、環境教育への実践的な訓練を提供する機会が生まれています。

 STEAM教育の現状と初期の進展

エリート校での先行事例

ダッカなどの都市部にある国際的な学校(例:インターナショナルスクール、ブリティッシュスクールなど)や一部の私立校では、国際バカロレア(IB)などのプログラムと連携し、先駆的にSTEAM教育を導入しています。これらの学校では、ロボティクスやAIクラブの設立、STEAMカーニバルの開催など、生徒の好奇心とイノベーションを刺激する活動が活発に行われています。

高等教育における課題

しかし、高等教育レベルでは、学生の専攻選択に大きな偏りが見られます。公立大学の学生の約60%が人文科学や社会科学を専攻しており、STEM(科学、技術、工学、数学)分野の学生はわずか12%程度にとどまっています。このSTEM分野への登録率の低さは、将来的な技術職の人材不足という大きな懸念材料となっています。

初等・中等教育の基礎的な課題

STEAM教育の基盤となる初等・中等教育においては、高い純就学率を誇る一方で、依然として留年率や退学率が高いという問題があります(初等教育の退学率は約18.6%)。この背景には、貧困ジェンダーによる影響、そして教員の質・量の問題が深く関わっており、全ての学生に質の高いSTEAM教育を提供するための土台作りがまだ十分ではありません。

普及と定着を阻む主な課題

STEAM教育を全国的に普及させるためには、乗り越えるべきいくつかの大きな壁が存在します。

教員の能力開発とトレーニング

最も深刻な課題の一つは、訓練を受けた教員の不足です。新しいカリキュラムが導入されても、伝統的な暗記型の指導法から、探求型・プロジェクトベースのSTEAM教育へと移行できる教員が圧倒的に不足しています。教員自身が専門的な知識や、複合的な科目を教えるための指導法(ペダゴジー)を学ぶための専門能力開発プログラムの拡充が急務です。

資源とインフラの不足

特に農村部や地方の多くの学校では、STEAM教育を支援するための基本的な設備や資材、技術が不足しています。

  • 実験室や機器の不足:科学実験や工学プロジェクトを行うための実験器具や消耗品が不足しています。

  • デジタル技術へのアクセス:ICT機器やインターネット接続が不十分で、デジタル教育の推進が困難です。

  • 低予算:教育予算、特にSTEAM関連の予算が限られており、リソースの確保が難しい状況です。

カリキュラム開発と評価方法

STEAM教育の理念を反映した適切で実用的なカリキュラムの開発が継続的な課題です。さらに、知識の暗記ではなく、問題解決能力や創造性を評価するための新しい試験・評価システムへの移行も必要とされています。従来の試験制度を変えなければ、学校は依然として暗記中心の教育に留まらざるを得なくなります。

文化的な障壁とジェンダーギャップ

一部のコミュニティでは、依然として科学や技術に対する「苦手意識」や、女子学生を技術系のキャリアから遠ざける文化的な慣習や固定観念が存在します。政府は、新カリキュラムで科学科目を必須にすることで、女子学生をSTEM分野に引きつけようと試みていますが、ジェンダーギャップの是正には、社会全体での意識改革が求められます。

今後の展望と改善への提言

バングラデシュが「スマート・バングラデシュ」の実現に向けて持続的な発展を遂げるためには、STEAM教育を「絵に描いた餅」で終わらせないための、具体的で集中的な戦略が必要です。

1. 教員育成への重点的な投資

教師の質が教育の質を決定します。STEAM指導法に特化した集中的な研修プログラムを整備し、教員へのインセンティブと職業的成長の機会を提供することが最も重要です。また、専門知識を持つ人材が教員になることを促す仕組みも必要です。

2. 公私連携によるリソース確保

限られた公的予算を補うため、企業やNGO、国際機関とのパートナーシップ(PPP)を通じて、学校へのSTEAMラボの設置や、デジタル機器の提供を加速させるべきです。特に地方への支援を強化し、教育格差の是正に取り組む必要があります。

3. 実践的な教育エコシステムの構築

単純な知識伝達ではなく、実地体験やプロジェクトベースの学習を授業の中心に据える必要があります。国内外の成功事例(例えばマレーシアやベトナム)を参考に、工学的な思考(デザイン思考)と芸術的な創造性を統合したカリキュラムモデルを構築することが望まれます。

4. 意識改革キャンペーンの継続

学生、保護者、コミュニティ全体に対し、STEAM分野の魅力と将来性を伝える広報活動を強化し、特に女子や貧困層の学生がSTEM分野を選択するのを後押しするキャンペーンを継続する必要があります。

結び 

バングラデシュにおけるSTEAM教育は、今まさに黎明期にあります。政府の強い意向と国際的な連携により、その導入は加速していますが、伝統的な教育からの脱却、資源の不足、そして教員育成という三重苦の課題に直面しています。

しかし、これらの課題を克服し、STEAM教育を成功させることは、バングラデシュが目指す**「ビジョン2041」の達成、すなわち、若くダイナミックな労働力をグローバル市場で通用するスキルを持つ人材へと変革し、国の持続的な成長を実現するための最も確かな道**となるでしょう。今後のバングラデシュの教育改革に、世界が注目しています。

日本のSTEAM教育は、アジアで最も遅れを取っていると言われています。
国際競争力の低下を招かないためにも、幼少期からのSTEAM教育が重要になります。

お子様がSTEAM教育の一つであるプログラミングを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、論理的思考力(ロジカルシンキング)、問題解決能力、コミュニケーション力、非認知能力、創造性を育み、将来の多様な選択肢を手に入れることに繋がります
いわゆる”未来スキル”を効率的に手に入れることができる習い事です。中学受験、高校受験、大学受験も優位に進められます!

ぜひこの機会に、お子様と一緒にプログラミングの世界に触れてみてはいかがでしょうか。未来を担う子供たちが、自信を持って社会で活躍できるよう、私たち親もサポートしていきましょう。

当校「ワンダーコード新潟新通校」では、プログラミングや英語を通じて、子どもの 自主性と創造力 を育む学びを提供しています

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